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「いのちを中心に置く」というあり方

こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。

先日、彼は世界中でベストセラーになっている
ドローダウン」の著者、ポール・ホーケンさんと
打合せの機会がありました。

彼が2年間かかりきりで、書き上げた本が8月に米国と英国で
出版されます。
その原稿を書き上げた直後の打合せでした。

本のタイトルは”Regeneration”「再生」です。
副題として、
「気候変動の問題を我々一世代で終わらせる」
という決意に満ちたタイトルです。

この本については、2021年1月に開催したイベントでも
彼から熱いメッセージをいただいていました。

私たち一人ひとりに何かをする力を持っている。
一人ひとりは個人にとどまらず、より大きなことをできる力を持っている。

私たち一人ひとりが、それをすることによって
2030年までに温室効果ガスを50%削減するために何をすればいいか
を書いている本です。

今日、私たち人間が個人として、産業として行っていることは、
いのちを消費し、自然を退化させている。

土地や水や空気、環境すべてに対して
退化させている

私たち人間が、自然を痛めつけるのを
辞めた瞬間に、自然界の再生が始まる

ポールは、このようなことを
動画の中で話してくれています。

我々人間にとって重たい言葉です。

そのポールが、先日の打ち合わせで、

すべての行動と決定の中心にいのちを置くこと
それが再生をためのあり方だ

と語ってくれました。

「生命の未来」をすべての行動の中心に据えること

それは、私たちの存在、事業の目的に
立ち返ることと言えるのかもしれません。

私たちは何のために生まれて
何のために生きているのか

「いのちの再生・循環すること」が
私たちの目的と生きていくの中心にないのなら、
私たちはなぜここにいるのでしょうか。

必要以上にモノや消費を追い求め続けるのか
不足感からくる達成は、実現しても充実感は続きません。
「まだ足りない」からです。

それとも、
パーパスを中心に置き、
いのちを中心に置くのか


簡単なことではないかもしれませんが
まさに今、意識の転換が必要とされています。

そんな大切な世代を今私たちは生きています。


この1~2年で
コンポストを始める人
エディブルガーデン(家庭菜園)をベランダにつくる人
畑を借りる
そして養蜂を行う
田植えをする
といった知り合いが驚くほど増えています。

養蜂を始めたのは人たちは、
蜂が減っていて、植物のいのちを育むことが難しくなっているので
蜂が巣をつくってくれるように工夫して
巣箱を設置しています。
まさにいのちを育むために行っています。

地域通貨を導入・検討するところも増えてきて
自分たちの土地や地域、暮らしは自分たちで守ろう

とするネットワークが広がっています。
きっと私の周りだけが特別ではないはずです。

社会が変わり始めているのを実感する機会が増えています。


お読みいただきありがとうございました。

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