「社内浸透」を考える上で大切なこと
今週は「温暖化を逆転するため私たちにできること」と題し、
ドローダウンのエッセンスを体験する
紹介ワークショップを
企業さんと、一般向けに
金・土と2日間続けて登壇させていただきました。
何度登壇しても、その場に関わらせていただける意味と
歓びが絶えることがありません。
ドローダウンとは、大気中の温室効果ガスがピークを迎えて
前年比で減少に転じ始める時点をいいます。
図にするとこんなイメージです。
温暖化逆転(ドローダウン)の概略をつかみ、
実現のために必要な考え方や、
そのために一人ひとりが実際に何ができるのか
を見つけていきます。
多くのご参加者から、このワークショップで
「温暖化」の捉え方や概念が変わった
自分から行動していきたい
というご感想をいただきます。
社内や地域への浸透を難しく感じているお立場からすると、
どうしてそんなことができるのだろう?
と思われるかもしれません。
ワークショップで大事にしているのは、
「頭で考える」よりも「自分の内面とつながる」こと。
一人ひとりの心の中にどんなものが浮かんでくるのか
できるだけ環境を整え
ありのまま言葉にすることから
始めています。
それはどんな感情や思い、受けとめ方でも構いません。
反対でもなんでもよいのです。
理念経営やSDGs、サステナブル経営推進にしても、
「社内浸透」を図っていく上で大事なのは
一人ひとりが自分らしく、ありのままでいられること。
そして本音で話せる場をつくること。
「反対」という言葉に反応するのではなく、
なぜそう思っているのか、
何がその人の中に起きていてそう話しているのか
が大事になってきます。
人が自分にとっての真実が語れないと、
「自分ごと」になりません。
例えば、「必要だからやりましょう。」
「行動しなくてはならない」と、外圧から
行動をきかけるだけでは人の心はなかなか動きません。
また、知識や論理で進めると、
それは正しい、正しくないといった
ジャッジメントにつながりやすくなります。
大事なのは、スタート地点を
役職や役割からでもなく、
一人の人として参加しやすく
していくのです。
参加者の人たちから
「初めて自分が思っていることを話せた」
「なかなか本当は自分が何を思っていたのか、知る余裕がなかった」
といった声を良くいただいています。
起きている事象やデータがあったとしても
それをどう捉えるかは最終的にはその人次第です。
その人に必要な発想が起きるには、何が必要なのか?
豊かなリソースにつながり、
大切なことを思い出し、自己発見をしていくには、
どのように話し、質問をし、場づくりをするのか?
いつもそんなことばかり考えています。
ですので、一方的に進めたり、考え方を相手任せにするのではなく、
その人自身が気づいて発見できるように
必要なネタや素材を提供し、
イマジネーションを広げやすくしていくのも
我々の役割です。
企業向けも、対象者の年代や役職、言動や関心度から
毎回企業さんに合わせて内容を調整しています。
という訳で今回も準備に時間をかけて臨みました。
皆さんの最後のご感想に胸が熱くなりました。
来月の一般向けの公開講座の日程もオープンになっています。
こちらは、共同代表をさせていただいている
ドローダウン ジャパン コンソーシアムで行っています。
ご一緒くださった皆さんありがとうございました!
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