ブログ
Blog

「企業と環境展」

先日、東京港区のみなと環境にやさしい事業者会議(mecc)主催の
「企業と環境展」のシンポジウムで一般社団法人ワンジェネレーションの共同代表として

「DRAWDOWN(ドローダウン)地球温暖化を逆転させる100の方法」
をテーマにお話させていただきました

港区といえば、大都市東京の中でも区内に、
企業や各種団体の本部機能が集中している特性があります。

豊かな自然環境を守り、かけがえのない地球を次世代に引き継いでいくために
環境にやさしいライフスタイルへと転換していく必要があることから

事業者と区民と区が連携して新しい協働の場を持っていく土台として
設立されたのが、「みなと環境にやさしい事業者会議(以下mecc)」さんです。

このmeccでは、年に一度「企業と環境展」を開催され
mecc会員事業者の皆さんの環境事業や取組みを発信し、
これからの環境のあり方を展望する機会となっています。

2022年の「企業と環境展」は、リアルとオンラインのハイブリット開催で
11月11日から3日間、開催されました。

その初日のシンポジウムでお話させていただいた形になります。
会長の野澤港区副区長の挨拶で始まりました。
シンポジウムの後には会員事業者の企業さんがサポートしている
学校での取り組みとして玉川学園の学生の皆さんたちから紹介がありました。

2020年、2021年はオンライン開催だったので、久しぶりのリアルの場を
設けられたとのこと。
そのせいか、会場は満席で後から追加の席が運ばれていました。

顔を合わせて挨拶できたり、何気ない会話ができるからこその場が
そこにはありました。

会場には会員事業者さんの活動の様子が展示されています。

他社がどんな取り組みをしているのか
また、地域や教育現場との連携がどのように行われているのかを
知れると、刺激になったり、新たな連携のヒントや発想が生まれます。

また、取り組まれている企業や学校などの当事者としても
発表というアウトプットの場があると励みにもなりますし、
活動が具体的に紹介されると、
多様なステークホルダーにとってどんな影響があるのか、
その活動は企業のパーパスとどのように関連しているのか
を世の中に表明する機会にもなります。

そういった意味でも、meccさんのように
企業をはじめとする事業者、市民、自治体が連携を意図した活動は、
ふだんで会わない人たちが集い発想を広げて行動を起こす土台として
とても重要な役割を担っていらっしゃると実感しました。

そういった貴重な場で講演させていただいたテーマが
「DRAWDOWN(ドローダウン)地球温暖化を逆転させる100の方法」
です。

SDGsに取り組んでいる企業さんがたくさんある中で
「ドローダウン」という言葉を初めて目にする人もいることでしょう。
会場でも「初めて」という人もわりといました。

「ドローダウン」とは、大気中の温室効果ガスの濃度が
前年比で下回る時点のことをいいます。

図で言うとこういったイメージとなります。

上の画像の水色のポイントが「ドローダウン」の瞬間を表しています。
温室効果ガスの濃度が、年ベースで「増加から減少に反転する地点」です。

「ドローダウン」とは一般的に金融用語として使われることが多いですが
ここでは大気の言葉として使っています。

なぜ「ドローダウン」という言葉をわざわざ使っているのかというと、
今世間でよく使われている「脱炭素」「排出削減」といった言葉は、
目指す地点を表していません。
みんなで「あそこを目指そう」と、目指す地点が必要と考え
「ドローダウン」という言葉を使われています。

この「ドローダウン」を起こすための効果的な解決策を100をまとめ、
温暖化の逆転の可能性を初めて明確にし
書籍としてまとめられたのが、
「DRAWDOWNドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法」
という本です。

ドローダウンともう一冊の環境本の出版企画・協力及び
教育プログラムの開発・提供などを行っている関係で
今回もご縁をいただきました。

皆さん、この内容を初めて触れると、
これまでのイメージが、ガラッと変わることがとても多いです。

「温暖化対策に愛着が持てるようになった」

といった言葉は一般的にはあまり聞かれないのではないでしょうか。

1時間という短い時間ではありましたが、
なにより
解決策がある!
温暖化が逆転(ドローダウン)できる
ということがわかると希望が持てるようになる
のが大きいのではないでしょうか。

シンポジウムの後半には、どうやって実行していくのか
という際に必要な考え方・あり方についてもご紹介させていただきました。

シンポジウム中にご質問をいただいたり、
終わってからもお声がけくださる方々もいて
社内の取組みや、社会に向けてなんとか進めていきたい
とお考えの様子が伝わってきました。

・温暖化を逆転させる解決策は多岐にわたり既に存在している
・解決策のほぼすべてが再生力のある経済的成果につながる
・解決策となる温暖化や気候危機への対応・行動は、さまざまなことと連動していて
人々や社会・環境のウェルビーイングにつながる

ということが、伝わることによって
多くの皆さんのお取組みが前に進むきっかけとなれば幸いです。

また、そこに向かう手前のところで
共通認識の醸成が必要という会社さんも少なくないと思います。


そういった際には、どんな手順でどこに向けてアプローチしたり
進めていくかといった点から一緒に考えるサービスも行っております。

玉川学園のサンゴ部研究部の皆さんの発表は
サンゴを育てて海に還す活動は、
一人ひとりが大きな志と探求心、実行力を持ち、
責任感を持って取り組んでいる姿勢に心を打たれました。

若い世代の皆さんが前向きで純粋な想いから行動しているという
あり方は大人世代にとって大いに刺激となりました。

貴重な機会をありがとうございます。

プレスリリースはこちらをご覧ください。

人の内面変革、組織力の向上、サステナビリティ経営推進に関するお問い合わせはこちらから

お問い合わせ