チーム、1対1に有効な相互理解を深める「3つの聴き方」
こんにちは。鮎川詢裕子(あゆかわじゅんこ)です。
組織やチームにおいても、1対1の間でも、
「相互理解を深めたいのにどうしたらいいかわからない」
という声をよく耳にします。
そこでひとつの進め方をご紹介します。
昨日のブログで取り上げた
業務改革プロジェクト開始時に覚えておきたい「3つのポイント」。
この3つのポイントの2つ目が
「2.理解を深め、共通認識を醸成する」でした。
実はここに、さらっとこう書きました。
話し手、聞き手が共に心を開いて
「相手を理解しよう」としなければ、
理解を深めることは叶わなくなります。
内容はもちろんですが、
話し手のどんな想いを受けとめたのか
聴き手はどう思ったのか
ここを語り合えると対話がグッと深まっていきます。
もう少しかみ砕いてみましょう。
まず、人に何かを伝える時には、通常言葉を使って話します。
話し手は、言葉を伝えたいだけではありません。
伝える手段は、言葉と身ぶりや動作、資料といったビジュアルなど、
見たり聞いたり、話したりできるといった五感情報を使って
伝達を試みますが、
本当は大事に思っている想いや、価値観も共有したいわけです。
しかしながら、通常話を聞いている人は、
自分の経験をベースにして相手の言葉を理解します。
そして、その時の状況や、気分で話を聞くわけです。
人数が増えてくると、主体的に聞く比率が下がることもあるでしょう。
それではせっかく話しても、もったいない
残念な結果になってしまいます。
そこで、大事な話をするときには事前に
話を3つのスタンスで聴き分けてもらうように依頼します。
それは、
1.何を話したのか・どんな内容・事柄かを聴く
2.話し手の想いや大事にしていること、熱意を聴く
3.聴き手が感じたこと・心に響いたこと、疑問に思ったこと
の3つ聴き方です。
昨日のブログの場合で言えば、経営者が話す前に、
この3つの聴き方で、聞いてメモしておいてください。
あとでそのことについて、対話を行います。
そう伝えておきます。
そうすることによって、
そこにいる人たちは、この3つの観点で
経営者の話を終始聞いてメモをとります。
本人たちも言われなければ、気がつかなかった
相手の想いと、自分がどう思ったか
に気づくことになるでしょう。
それをベースに
どのように話し手の話を受けとめたのか
が、話し手に対してもフィードバックとして
明らかになっていきます。
そこで話し手は、自分の話が相手がどのように
伝わったのかが初めて理解でき、
齟齬や説明不足な点があれば、
補足したり、逆に聴き手に質問をして
相互理解を深めていくことができるのです。
ご参考になれば幸いです。
人の内面変革、組織力の向上、サステナビリティ経営推進に関するお問い合わせはこちらから