社名: サントリーグループ労働組合協議会 / 業種: 食品・サービス / 従業員数: 組合員11,000人以上
現場起点のサステナビリティ推進にドローダウンを活用
ご依頼の目的や課題など
  • 一人ひとりが本気で環境経営を考えていく取り組みを推進していきたい
  • 地球温暖化の現状を現場レベルの人たちに知ってもらいたい
  • 現場起点でサステナビリティ活動を推進し、組織全体の機運を高めていきたい
  • 一人ひとりができることを自発的に考える契機として、組合からドローダウンの話を発信していきたい
提供プログラム
期間

1時間

変化
  • 温暖化に対して行動を変えていくための方向性をイメージしてもらうことができた
Before

2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロへ

かねてより「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、天然水の森活動などに代表される環境活動に取り組まれているサントリー様。2020年6月には、「サントリー環境ビジョン2050」を改定し、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指す、という力強いメッセージを発信されました。

一人ひとりが当事者意識を持つことの重要性

今回ご依頼いただいたサントリーグループ労働組合協議会(以下、サントリーグループ労協)様は、サントリーグループ各社ごとの労働組合の上部団体で10,000人を超える組合員がいる大きな組織です。2021年2月に行われた労使間のホールディングス協議会において、これまでの取り組みで見えてきた課題や今後強化していく点などを会社側と協議されました。その際、経営陣から、「一人ひとりがサステナビリティ課題を自分事として捉える重要性」や、「一人ひとりの強い当事者意識から生まれる工夫が必要であり、労使全員で取り組む」といった、力強いメッセージが出され、改めて課題の大きさと重要性を認識するとともに、「組合としても、一人ひとりの理解を深め、一丸となって取り組んでいきたい」、と表明されたそうです。

労働組合としてできること

今回お声がけくださったサントリーグループ労協の段さんは、弊社鮎川がオンラインイベントで「温暖化に対してできること」として、ドローダウンについて話しているのを耳にし興味を持たれました。ドローダウンの本を読んで「こんなにできることがある」と驚かれたそうです。そのご縁が今回のご依頼へとつながりました。「現場起点でやりたいことに火をつけ、全体の機運を高めていきたい」「組合からドローダウンの話を発信していきたい」という目的意識をお持ちの中で、まずは多くの仲間に地球温暖化の現状を知ってもらい、興味を持ってもらうこと。その契機として、ドローダウンワークショップをご活用くださいました。

Do

ヒアリング・プログラム設計

同組合の現状やご要望をヒアリングさせていただいた後、多くの組合員の方に参加いただけるよう、興味を持ち参加しやすい環境づくりを考慮し、「地球温暖化を逆転⁉︎させるためにできること」をテーマに、60分という参加しやすい枠で設定しました。実際に話しができるのは45分です。その状況下で、概要理解とともに気づきや発見が生まれるよう、こちらから知識や情報を一方的に押し付けるのではなく、問いかけながら、参加者一人ひとりがサステナビリティ課題を自分で考え、意見を出し合い、それが新たな刺激になり内面からの気付きを促すインタラクティブなプログラムとなるように全体を設計しています。

ワークショップの実施

事前に募集した100名以上の組合員の皆さんに対し、60分のドローダウンワークショップをオンラインにて実施しました。スライドを見ながら自分の立ち位置を考えるワークや、チャット等を活用するなど、オンラインならではの体験になるようにファシリテーションを工夫しています。

また、スライドを全体の運びの軸としながら、同社の取り組みや立ち位置などの具体事例を交えつつ、ドローダウンの考え方に展開していくことで、職場や自分に置き換えてイメージしやすいように、問いかけにも工夫を凝らしています。

After

ワークショップ終了後のアンケートでは、満足度は5点中平均4.41点でした。満点をつけられた方は、「漠然としていた地球温暖化について具体的に想像できるようになった」、「ドローダウンを知れてよかった」、「個人でもやれることがわかった」などのご意見をいただき、逆に5点以外をつけられた方は、「もっと深く聞きたかった」、「時間が足りなかった」「具体的にもっと聞きたかった」といったご意見を多くいただきました。興味がある参加者からすると、「もっと聞きたかった」ということのようです。

内容以外にも、「連想させる投げかけが自分事につながりました」と、語りかけ対するご感想が複数挙がっていました。「『想い馳せてみてください』っていうキーワードがすごく良かったです」、「言葉が残った」といったコメントをいただきました。

今回は間口を広げる意味から全体で60分という通常よりも短い時間設定でしたが、まずは地球温暖化の現状について理解し、興味をもってもらうという当初の目的は達成できたように思います。
担当くださった段さんからも、「ドローダウンの概要理解、行動を変えていくための方向性が伝えられたように思います」というポジティブなご意見をいただくことができました。

ご感想
Nさん

今まで何が地球温暖化に繋がっているのか考えたことがなかった中、改めてどんな行動が地球温暖化に繋がっているのか理解が出来ました。また、ドローダウンは新緑の季節に起こっていることが分かり、木々の偉大さ・ありがたさを感じることができました。

Tさん

SDGsと方向としては違っていないと感じた。自分なりに「倹約」「もったいない精神」などを実施していくことがCO2削減につながると思う。組織を巻き込んでいくことが難しい。

Mさん

自分一人で行動したところで、何も影響を及ぼさないと正直思っておりましたが、今日のセミナーを聞いて、その考えが無くなりました。

Aさん

時間が足りなかった。興味深い活動内容で、いろいろと情報を得たかったがかなり幅広く、話を聞いて理解することで精一杯になりコミュニケーションをとるには短い時間だった。事前に送っていただいたホームページなどをしっかり拝見していれば、もう少しわかった上で参加できたかもしれない。

Oさん

地球温暖化防止に与える影響が大きい取り組みが、私の予想と大きく異なっていたことを知ることができ、また自分に何ができるか考えるきっかけとなりました。

Hさん

これから色々考えますが、いったんは今日の話を周囲のメンバーに話します!自然界ではしっかりドローダウンできているのだから、人間界もちゃんとやらないといけない、という壮大な気持ちになりました。

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